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正直MATSURI日記3:藻のLCAの目的ってなんだろう?
こんにちは。正直MATSURIの新人担当者のサリーです。サリーは生物のことは得意なのですが、環境負荷の評価や関連する活動についてはまだ素人です。 ~前回のあらすじ~ 学ぶとは、「マネをする」ところからということで、社内にある環境負荷に関する報告にあったGREETというソフトを触ってみることにしました。環境負荷の計算をするためのソフトは世界に様々ありますが、「燃料」用途の環境負荷計算ではGREETがよく使われている印象です。四苦八苦しつつ、関連するニュースを読みながらGREETソフトを眺めることができるようになりました。そんな中で温室効果ガスの排出量を計算する方法というのは複数あり、変化し続けているものであることを理解していきました。どんな方法を使ったかも併せて情報発信する温室効果ガスの情報について発信するのが正直MATSURIな姿勢だと考えたところです。 ~あらすじ終わり~ ということでMATSURIの藻の製品をGREETソフトで分析するぞ!GREETソフトで計算をするにはまず計算の前提となる情報を整理する必要があります。藻の製品のゆりかごから墓場までにどんなステップがあるのか、そのステップで使うエネルギーや原料等のインプット、そのステップで出てくる産物や廃棄物等のアウトプットを整理していきます。このような製品のゆりかごから墓場まで考えて環境負荷を計算することをライフサイクルアセスメント(LCA :Life Cycle Assessment)[1] といいます。LCAの実施手順はISO14040で国際規格化されています。 藻の製品のライフサイクルに対するサリーの初期の認識はこうです。 藻を育てる。藻は縦型のフラットパネル型の藻類生産設備(PBR)で太陽光をいっぱい浴びて、どんどん育つ!育つのが早すぎて光合成に使う水中の二酸化炭素が足りなくなって育ちが悪くなるのを防ぐために二酸化炭素をブクブク(エアレーション)する。 藻ツリーの幹となる藻類バイオマスを収穫する。 バイオマスからいろんな製品ができる!その時に電気や熱や他のいろんな原料も使って作る。 燃料として使われる場合はエネルギーを得る。その際に燃やすことで二酸化炭素が出るけど光合成によって還元した二酸化炭素由来の二酸化炭素なのでその分はカーボンニュートラル。 物として使う場合は、その製品をある程度の期間製品として使われた後、埋立したり焼却処分される。分解したり、焼却する時に二酸化炭素が出るけどその分はカーボンニュートラル。 食品として食べる場合は人間が口に入れるまでについて考える? さて、これをどうやってGREETで扱えばよいのでしょう? LCAの実施方法はISO14040で国際規格化されているのでそれに沿って考えましょう。LCAを行う際は「目的や調査範囲の設定」(ISO14040)を行います。MATSURIが藻類のLCAをする理由とはなんでしょうか? 理由は2つあります。 理由1「藻類製品の環境負荷をより低いものにするための活動をするために現状把握をし、改善効果の予想をしたい!」 理由2「藻類が環境に優しいということを定量的に示したい!」 1つずつ整理して考えてみましょう。 理由1「藻類製品の環境負荷をより低いものにするための活動をするために現状把握、改善効果の予想をしたい!」 藻を育てて収穫するのに水などの資源やポンプを動かすなどの電気エネルギーを使ったり、藻類バイオマスから製品を作るのに加工に様々な原料やエネルギーを使用します。原料調達から廃棄されるまでのどの工程がGHG排出が多いのか、エネルギー消費が多いのか、水の消費が多いのかを把握することができれば、改善すべき工程・方向性がわかります。例えば、育てるときのブクブク(エアレーション)を24時間から12時間に減らすことができるとするとどの程度のGHG削減効果が見込めるのかが数値化できます。どのような改善をするとどの程度の効果が見込めるのかが数値化できるので、やるべき改善の優先度を決めるのにとても役に立ちます。 理由2「藻類が環境に優しいということを定量的に示したい!」 MATSURIは今の石油基盤社会から藻類を基盤にする社会になることで持続可能な社会の実現をします。MATSURIが幅広い賛同を得るには、藻類が環境に優しいということを定量的に示す必要があると考えています。これを示すためにはいったいどのような計算をすればよいのでしょうか? 「藻類バイオマス1kgの生産に水〇〇kgと土地〇〇haとエネルギー〇〇MJを使い、バイオマスに〇〇kgの二酸化炭素が固定され、GHG排出量は〇〇kgでした。」ということが計算されたとします。その結果を見て「藻類は環境に優しい!」と思うでしょうか?シンプルに考えると、「別に今、藻類バイオマスが無くて困ってないし、土地とか水を使うなら環境に影響があるから藻類いらないよ」と思うのではないでしょうか?しかし、この考え方には罠があります。あらゆる既存品を代替する新しいものが真のポテンシャルを評価されることなしに「いらない」という考えに結び付けられてしまうのです。...
Don't make the balance uniform [Decision Making to Expand #3]
I went to India for about 6 days last week. For Fujita, who wrote in Part 2 that he is always conscious of the balance between organization and chaos, India...
正直MATSURI日記2:燃料として使う場合の温室効果ガスどうやって計算するんだ?
こんにちは。正直MATSURIの新人担当者のサリーです。サリーは生物のことは得意なのですが、環境負荷の評価や関連する活動についてはまだ素人です。 ~前回のあらすじ~ 学ぶとは、「マネをする」ところからということで、社内にある環境負荷に関する報告にあったGREETというソフトを触ってみることにしました。インストールするだけでも大苦戦でしたが無事インストールが完了をしてソフトを動かせるようになりました! ~あらすじ終わり~ GREET起動! このGREETですがソフトを起動すると、すでに様々な物の数値・フローが入っています。例えば、トウモロコシエタノールSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)を見てみましょう。ProductsからSustainable Aviation Fuel(SAF)>Ethanol- To Jet: Satandalone from Cornを選びます。 なるほど。なんかカッコいい図が出てきました。でもよくわかんない。( ノД`)シクシク…。わからないときはおとなしくマニュアル[1]を読みます。100ページを超えていますが張り切って読みます💪。 GREETはアメリカのエネルギー省傘下にあるアルゴンヌ研究所が作成・管理しています[2]。エネルギー省傘下ということで、「燃料・エネルギー」が生産されて消費される(燃やされる)までに排出される温室効果ガスや酸性雨の原因となる物質や使用される水の量を計算できるものとなっています。環境負荷の計算をするためのソフトは世界に様々ありますが、「燃料」用途の環境負荷計算ではGREETがよく使われている印象です。ということはMATSURIで作ろうとしているものは燃料だけでなく様々な生活用品や食品も作るから他のソフトやデータベースの使い方や仕組みも勉強しないとってこと?これは大変だ…😅。 燃料のライフサイクルを考えてみます。燃料として使える状態に生産するまでと、何の燃料として使うかの大きく2つに分けられます。これを専門用語でWTP(Well -to Pump:油田からポンプまで)とWTW(油田からホイールまで(つまり走行段階まで))と言います。WTWにさらに車両製造に関連する排出量を足したものをC2G (Cradle -to -Grave ゆりかごから墓場まで)と言います。 このソフトの「WTP Results」タブと「WTW and C2G Results」タブに対応しています。そして「WTP...
Hyakunin Kumite One-man Sumo vol.4 “What is missing in the algae industry”
``Hyakunin Kumite Solo Sumo'' is a story about what I felt while continuing the challenge of the MATSURI-related project ``Hyakunin Kumite.'' The fourth article in the series is about what...
Hyakunin Kumite's One-man Sumo vol.3 "First Step"
``Hyakunin Kumite Solo Sumo'' is a story about what I felt while continuing the challenge of the MATSURI-related project ``Hyakunin Kumite.'' The third article in the series is about taking...
Honest MATSURI Diary 1: First of all, I think I'll try using something called GREET.
Hello. Honestly, I'm Sally, a new staff member at MATSURI. Although Sally is good at biology, she is still an amateur when it comes to assessing environmental impact and related...
100 Crafts Challenges Sumo Wrestling vol.2 "Trigger".
100 Crafts Challenges Kumite Ippon Sumo," which describes how I felt as I continued the challenge of the MATSURI-related project "100 Crafts Challenges Kumite. The second article in the series...
100 Crafts Challenges Sumo Wrestling vol.1 "Trigger".
100 Crafts Challenges Kumite no Ippon Sumo," which describes how I felt as I continued the challenge of the MATSURI-related project "100 Crafts Challenges Kumite. As the first in a...
The opening ceremony of CHITOSE Carbon Capture Central (C4) was held in Sarawak, Malaysia.
On May 10, 2023, Chitose Group, Sarawak Biodiversity Center, and Sarawak Energy Berhad jointly held an opening ceremony for CHITOSE Carbon Capture Central (C4) in Sarawak, Malaysia. The opening ceremony...
Opening Ceremony Held for World's Largest Algae Production Facility
April 4, 2023 (Tuesday) 9:00 local time MRT/Malaysia: Kuching The opening ceremony of the world's largest "algae" production facility of 5 hectares was held. The ceremony was attended by the...
Tree planting was held to coincide with the start of operation of the world's largest "algae" production facility
5 hectares of the world's largest "algae" production facility, trees planted on the premises Industrial construction with "algae" starts here!
“Algae” plastics that support future life
"About 200g per person per day" This figure is the amount of plastic that one Japanese person throws away in a day. Plastics are made from petroleum-refined ethylene and propylene,...
What is the charm of the creature called "algae" that attracts attention as biofuel?
3.5 billion years ago, algae created a reaction called "photosynthesis", created the atmosphere, exterminated many living things, and then created them again. Even in today's world of rapid technological progress,...
The age of space algae has arrived...
Do you know the manga "Space Brothers"? It is a story of brothers aiming for space, but it is a masterpiece that is overwhelmed by the carefully crafted production that...
[Spirulina Style] Vivid Green Beer @ Singapore
This is a column about Singapore-born green beer using spirulina, which cannot be overlooked by the MATSURI project editorial office . This is the RED DOT Monster Green Lager Beer...
I want to see it once in my life! -7 superb views created by algae-
In recent years, algae tend to focus on the nutritional aspect of proteins and their use as fuel, but the pigments of algae are equally important. In recent years, algae...
Can algae save the world's corals?
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Space development and Spirulina - Algae food attracting attention from both NASA and JAXA -
Due to its high nutritional value and protein content, the usefulness of the edible algae Spirulina is attracting attention in space development. Research is underway at the National Aeronautics and...